●江戸明治和本●〈頭書絵入〉真間中山詣[〈新編〉真間中山詣)](極美本)【判型】中本1冊。縦187粍。【作者】滕耕徳作・書。高井蘭山補。【年代等】寛政2年10月作・刊。[江戸]山本平吉板(後印)。【備考】分類「往来物」。『〈頭書絵入〉真間中山詣』は、江戸・日本橋より下総国葛飾郡・真間中山に至り、行徳を経て江戸に戻るまでの沿道の神社仏閣・名所旧跡と、真間山弘法寺(ぐほうじ)の縁起・景観等を記した往来。「兼而相催候通、下総国葛飾郡真間中山国府台(こうのだい)一見の事、二、三日中に御案内可致候…」で始まり、「猶、其節みちすから緩々(ゆるゆる)御物語可申候。恐惶謹言」と結ぶ全一通の手紙文で綴る。未明に日本橋を出発すると両国橋で日の出になり、「旭の影は橋上に輝、隅田川の流に映し、不二(富士)・筑波を左右に眺め…」のように時間の経過や季節感のある情景を織り込んだり、徳願寺参詣の名物「笹屋の饂飩」を紹介するなど、旅情を誘う記述となっている。巻頭に真間中山周辺図と手習いの図、頭書に高井蘭山による「四書五経等の書物、日本に行るゝ権輿(はじまり)」「四書五経童蒙辨」「年中行事起元」を掲げる。★原装・題簽付・極美本。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。◎この商品はメルカリ「和本倶楽部」と個人HP「往来物倶楽部」のみで販売しているものです。それ以外のショップは全て詐欺です。ご注意ください。
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